田中康雅の不定期司法書士日記

2021年10月11日 月曜日

語源から考えてみる相続

民法896条で
「相続人は、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」
と規定されています。

相続とは、被相続人の財産的地位を引き継ぐことをいいます。

あくまで財産上です。

ところで、
「相続」という言葉は、
もとは、インド・サンスクリット語の漢訳語。仏教用語です。
「因果が連続して絶えないこと」という意味です。
そしてその連続は、
諸行無常
(絶えず移ろい、変化し続けていく)であり、
諸行無我(すべては繋がり、また変化している)です。



「相」は「すがた(姿)」を意味し、存在そのもの、
「続」は、続いていくことです。




それが派生して、
「相続」とは故人の存在、在り方を
代々変化しながれも連続させる(引継ぐ)こと。

という意味になりました。



親が亡くなりその存在、想い、すべてを子が引き継ぐ、
子が亡くなり、孫がすべてを子が引き継ぐ、
そして全く同じものはなく、すこしずつ変化をしながら、
一家族としては一本の線として連続してずっと続いていく。
ということでしょうか。



現代の法律用語では、
冒頭のとおり「被相続の財産を引継ぐ」
となっておりますが、


故人の想いを引き継ぐのも相続


と考えてみるのも時にはいいかもしれませんね。


投稿者 司法書士 田中康雅

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